商品を売るというときに、どのように宣伝をすればよいのか悩ましいところです。
ランディングページを作って必死に商品の良いイメージを植え付けようとしてもうまくいかない。
ひとつ「これ!」という殺し文句がほしいものです……。
スノッブ効果を使い、特別感を演出する
スノッブ効果を使って商品の特別感を演出しましょう。
例えば「限定10個!」「この春だけ!」「あの高級ブランド店の時計」など、商品自体に特別感を出すことで、その特別感に価値を見出す顧客の注目を集めることができるようになります。
スノッブ効果って何?
「スノッブ効果」(Snob Effect)とは、他者とは異なる選択をすることで特別感や優越感を得ようとする心理現象のことです。
簡単に言えば、「みんなが持っているものではなく、希少で特別なものを選びたい」という心理です。
この効果は、特に高級品や限定商品、カスタマイズ可能なアイテムなどに関係することが多く、マーケティング戦略にも活用されています。
例えば、以下のような状況でスノッブ効果が働くことがあります:
- 限定品・プレミアム商品への強い関心:数量限定のアイテムや特別仕様の商品が「希少性」を持つことで、「他の人とは違うものを持ちたい」という欲求を刺激する。
- 高級ブランドの選好:「一般的な商品ではなく、一部の人しか購入できない高級ブランドを選ぶことで特別感を得る」心理が働く。
- 流行への反発:多くの人が同じブランドや商品を持つようになると、「あえて違うものを選ぶことで個性を強調する」傾向が見られる。
- カスタマイズ・オーダーメイドの人気:自分だけの特別なデザインや仕様にすることで、他者と差をつけたいという心理が影響する。
この効果は、バンドワゴン効果(多数派に従う心理)とは逆の方向に働くもので、「希少性」や「独自性」を重視する人々の購買行動に強い影響を与えます。

スノッブ効果を使ってみよう
「スノッブ効果」はマーケティング戦略として活用されることが多く、特に高級品や限定商品などに応用されています。
以下のような具体的な使用例があります:
- 数量限定・期間限定の販売:「限定〇〇個」「期間限定販売」といった戦略を用いることで、「希少性がある=特別なもの」と感じさせ、購買意欲を高める。
- 高級ブランドの戦略:一般的な商品とは異なり、高価格帯のブランドは「他者との差別化」を意識した戦略を展開し、消費者に「持つことで優越感を得られる」と思わせる。
- カスタマイズ・オーダーメイド商品:自分だけの特別なアイテムを作れるサービス(名入れ商品、高級車のオーダーメイドなど)を提供し、特別感を演出する。
- エクスクルーシブ会員制度:特定の会員のみが購入できる限定アイテムやVIP向けイベントを設けることで、「選ばれた人だけが手に入れられる」という心理をくすぐる。
- アンチトレンドの訴求:流行のブランドや商品とは異なる「独自性」や「個性的な選択」をアピールし、「他とは違うものを選びたい」という消費者の心理を刺激する。
このように、スノッブ効果を活用したマーケティング戦略は、消費者の「特別感を得たい」という心理をうまく利用しています。
まとめ
スノッブ効果は入手するのが困難なものほど需要が増え、簡単に手に入るものほど需要がなくなることです。
他人と違うものが欲しいという願望が働くことによります。バンドワゴン効果と反対ですね。どっちでもええんかい!
このスノッブ効果は特別感を求める人に対する効果のため、ランディングページや広告で「数量限定」などの売り文句にも使えますが、限定品や一品ものを好む人がいるという点で、商品開発にも生かすことができると思います。
また私の父の話ですが、父が定年退職する際に部署の方々から、父の名前の入ったビールグラスを贈ってもらったそうです。
このように、特別な人の特別な日に、例えば今回は名前入りでしたが一品ものの何かを贈ることで喜ばれるということもあります。
最近ではオーダーメイドというのがありますが、スノッブ効果によればオーダーメイドそれ自体がすでに広告効果になっているということです。